癖になるオープニングテーマ曲 |
異星人とコンタクトし、敵が攻めてくる。なので発掘したイデオンを中心に迎撃して自分達を守る、(かつ、味方がいない)というガンダムのホワイトベース一行と同じような展開。ですが、仕方なくガンダムに乗るアムロや、突然艦長になって板挟みになるブライトといったメンバーと異なり、主人公のコスモを筆頭に戦闘意欲が高い!サイヤ人かよ、と言いたくなるような言動が目立ちます。ここが既に面白い。
イデオンのパイロットでもあるカーシャ |
特に女性キャラクター達が顕著で、いわゆる戦争巻き込まれ型ヒロインのはずのカーシャがマジで戦闘民族で、ことあるごとに「追撃しましょう!」と提案してくる。もうほとんど赤いサイバトロンだ。決闘のあと、逃げていくギジェを「サムライの精神」で見逃す男どもを尻目にイデオンで踏み潰そうとし、そのあとのミーティングでもしきりにあそこで殺しておけば!と攻める。強すぎる。
すげ〜と思ったところは敵の姫様カララに惚れててやたらと甘い職業軍人のベスに対して、「デレデレしちゃって」みたいなザ・アニメなセリフは全く出てこず、一言「不潔よ!」と生理的嫌悪感をあらわにする台詞回し。その状況下で10代の少女にしか言えないセリフがバチピタで出てくる。何食って生きてたらこんなセリフ出てくるんだ。
シェリルさん。髪を手で直すのが癖 |
はい次、シェリルさん。学者先生でイデオンの発掘調査をしていた女性ですが、いわゆるキャリア・ウーマン的な人で、何かとベス、そしてベスの近くをちょろちょろして惑わす(とシェリルには映っている)カララと対立します。というかほぼ全員と対立しているような・・・。女性性むき出しなカララは当然、子供の世話をしている妹や、カーシャに対しても容赦が無いのがすごい。現実主義者・実利主義者ですが、人情を含む現状把握がサッパリなので、極限状態のイデオン隊の中で浮いてます。そして皮肉も言いまくるのでこの人が喋るのを見るのが楽しいです。
カララ様。目のハイライトが無いので表情が死に気味。見切れてるのがベス |
さて、その惑わすカララ様は敵のお姫様で偵察中にそのままイデオン隊に捕まり、彼女を救出しにバッフ・クランが何度も攻めてくる、という展開が続いています。見てるとカララ様がさっさと帰ればめでたしめでたし、伝説巨神イデオン・完という気がしないでもないが・・・。他の連中のキャラが立ちまくってるため、むしろ平均的なアニメのキャラクターだな、という感じがかえって面白い。
ハルル様。唇がセクシー。 |
そしてただでさえキツい女性キャラクターばかりのところ、カララ様の姉のハマーン・カーンみたいなハルル様が出てきてすごすぎる。ハルル様、完全に男ばかりのグループでオタサーの姫になるか女海賊になるかの二択で後者を選んだ人、みたいな雰囲気がすごい。見た目はボトムズのフィアナみたいで素敵ですが、キャラクターとしてはマジで真逆だ。
と、富野監督作品なら女性キャラクターに注目してみよう、というところで感じたところを書きなぐりました。まだ10話なので、キャラクターたちも変化していくでしょうが、今の段階ではということで。
ドグ・マックの出撃シーン。格好イイ |
ついでにメカについても。大人な目で見ても、贔屓目に見ても、デザインだけパッと見て格好良い!とはならない・・・なりにくいバッフ・クランのメカですが、それでも小型宇宙戦闘機ばかりで戦っていたところにでっかいドグ・マックが出てきてイデオンといい戦いするとかっけえ!となりますね。出撃するときにガシャガシャ足を揃えるシーンを毎回映されるとイイなぁ〜と唸る。やはりロボットアニメはデザインだけではなくて、お話や魅せ方も大事ですね。聞いてるか境界戦記。
※この記事の画像はYoutubeのサンライズ公式配信のスクリーンショットを使用しました。